図書カード:No.00023

北海道殖民地撰定第二・第三報文

文献名 北海道殖民地撰定第二・第三報文
文献名よみ ほっかいどうしょくみんちせんていだい2だい3ほうぶん
著者名 北海道廳殖民部拓殖課
著者名よみ ほっかいどうちょうしょくみんぶたくしょくか
初版発行日 1897年9月30日
底本 北海道殖民地撰定第二・第三報文
編著者  
出版社 北海道出版企画センター
復刻発行日 1986年5月15日
調査に使用 1986年5月15日復刻版

北海道殖民地撰定第二報文 緒言

開拓の機運がようやく熟して、まるでかかとをくっつけあうほど大勢の人々が「移植」してきて、「北海富源」の実がこれからまさにあふれ出そうとしている。とはいえ、それぞれ土地の肥えているところもあれば、痩せている場所もある。暮らすのに便利なところもあれば、不便なところもある。かりそめにも農業・酪農業を始めようとする人だったら、あらかじめちゃんとベネフィットとリスクを見極めてから土地を選ばないと、いずれ事業に失敗して後悔する羽目に陥るだろう。

これは、殖民地撰定事業にスピード感が求められる理由でもある。そこで1886(明治19)年に設置された北海道庁は、当初から、まず「大原野」の測量事業に着手し、1889(明治22)年までにそれを完遂して、成果を『殖民地撰定報文』にまとめて出版・公表したところである。その後も引き続き小規模な「原野」の測量を進め、これまでに4億3000万坪(1421.5km2)あまりの土地をセレクトし終えたので、前の『報文』と同じように、その成果をまとめて、ここに報告するものである。

なお、データや記述が不完全であることをお断りしておく。このような資料であっても、起業の志を抱いている人たちに、ほんの少しでも参考にしてもらえたら、と願っている。

1896(明治29)年12月
北海道庁参事官殖民課長 高岡直吉 しるす

(現代語訳、平田剛士、2023年11月10日)